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地域と高校生の力で生まれた『スープで食べるもち麦豆乳クリーム』開発ストーリー

兵庫県立社高等学校 生活科学科の生徒のみなさんと、地元加東市産のもち麦を使用して共同開発した「スープで食べるもち麦豆乳クリーム」。
その開発までのストーリーを紹介します。

1. 開発のきっかけ

兵庫県立社高校生活科学科の生徒の皆さんとマルヤナギとの取り組みは、加東市とマルヤナギで締結した連携協定の一環として始まりました。マルヤナギは2017年からJAみのり※と協働し、加東市内農家でのもち麦栽培を開始。収穫されたもち麦の全量を購入させていただいています。
(※兵庫県の中央部に位置する三木市、加東市、西脇市、多可町の3市1町をエリアとする農業協同組合。⇒JAみのりホームページ

2. 社高校生活科学科の生徒さんと目指した商品

共同開発した高校生が目指したのは、地元の新たな特産品「もち麦」で商品を創り、地元を元気にすること。
それを実現するために課題となったのは、『誰もが食べやすい味』、そして『手に取りやすい価格』でした。

すぐに食べられる便利さから、既にマルヤナギで発売していた、器にあけてお湯を注ぐだけで食べられる「スープで食べるもち麦シリーズ」(ごま香るわかめ、梅香る和だし、和だしトマトの3種類)の新しい味を作ろうと決めました。
マルヤナギの開発担当者と高校生の皆さんとで打ち合わせを重ね、時には地元のショッピングセンター店頭での試作品の試食アンケートも実施。コンセプトや味の検討を何度も行い、発売までたどり着きました。

そして発売されたのが「スープで食べるもち麦 豆乳クリーム」です。
(※この商品は現在は販売されていません。)

3. イベントでの販売活動

発売後は、加東市フェスティバル(ステラパーク)や北播磨農と食の祭典(県立三木総合公園)で社高校の生徒の皆さんと一緒に「スープで食べるもち麦 豆乳クリーム」を販売。
イベントの途中で売り切れになり、商品を工場から運びこむほどの大盛況でした。

4. 地方創生☆政策アイディアコンテストで最優秀賞を受賞

商品化できたこと自体が大きな喜びでしたが、地元産もち⻨を活用した共同開発商品「スープで食べるもち⻨⾖乳クリーム」の取り組みについて、社高校の生徒の皆さんは『地方創生☆政策アイデアコンテスト』で近畿経済産業局長を受賞。
さらに、全国大会へ出場し、総応募数262組の中から優秀賞を受賞されました。

4-1. 発表の骨子

地域の課題として、「①農家の高齢化」「②⼥性の就業率の低さ」に着目しました。
加東市の特産品酒⽶「⼭⽥錦」の裏作でのもち⻨栽培が、農家の収入アップに繋がり、若い世代の農業への従事を促進。そして、もち⻨を使用した「簡単に食べられる商品」による家事労働低減が⼥性の就業率アップに繋がる、というアイデアを発案。
加東市内に工場を構える株式会社マルヤナギ小倉屋と「スープで食べるもち⻨⾖乳クリーム」を共同開発し、2019 年11 月1 日に発売しました。

4-2. 地方創⽣☆政策アイデアコンテスト2019 について

内閣府地方創生推進室主催。地方を元気にするような政策アイデアを募集(地域経済分析システムRESAS を使用した地域の課題分析)。2015 年初開催、2019 年で5 回目。
2019 年度は応募総数1,115 組、うち高校生・中学生以下の部262 組。各部ごとに地方創生担当大臣賞1 校、優秀賞2 校を選定する。

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