蒸し大豆 vs 納豆:栄養、価格、使い勝手を徹底比較
蒸し大豆と納豆。同じ「大豆」から作られるこの2つの食材は、どちらも栄養素の面で注目されることが多く、健康的な食事を目指している方に人気です。
栄養やおいしさだけでなく、使い勝手やコスパなど様々な面から2つの食材を比較していきます。
1. 栄養素を比較
蒸し大豆と納豆の栄養素を比較すると、基本的な栄養にはほとんど差がありません。
食物繊維やたんぱく質が豊富なので、どちらも積極的に食べたい優秀食材です。
納豆には発酵する際に生成される「ビタミンK」が多く含まれ、発酵する際に納豆菌が分解してしまう「大豆オリゴ糖」は含まれていませんでした。
(100gあたり) | 蒸し大豆 | 納豆(糸引き納豆) |
エネルギー | 186kcal | 190kcal |
たんぱく質 | 16.6g | 16.5g |
脂質 | 9.8g | 10.0g |
炭水化物 | 13.8g | 12.1g |
-糖質 | 3.2g | 5.4g |
-食物繊維 | 10.6g | 6.7g |
ビタミンK | 9μg | 759μg |
大豆オリゴ糖 | 1.42g | — |
(データ:ビタミンK、大豆オリゴ糖⇒日本食品分析センター、その他⇒日本食品標準成分表2020年版(八訂))
2. 価格を比較
蒸し大豆と納豆をは価格(コスパ)の面ではどのような差があるのでしょうか。
商品の価格はお店や時期によって異なるため、製造しているメーカーの小売価格を参考にし、内容量の違いを平等にするため、100gあたりに計算して比較します。
内容量 | 小売価格 | 100gあたり | |
マルヤナギ 蒸し大豆 | 90g | 142円 | 157円 |
A社納豆 | 50g×3 | 221円 | 147円 |
(データ:マルヤナギ小倉屋しらべ)
蒸し大豆より、納豆の方がコスパが良いという結果に。
納豆は比較的安く買えるイメージがありますが、100gあたりの小売価格で比べてみると、蒸し大豆との差は10円ほどでした。
3. 手間を比較
食べる機会の多い食材は、食べたいときにすぐ気軽に食べられるかどうか、後片づけが簡単かどうかも大切なポイントになります。
〇 あけてそのまま水洗い無しでたべられる
〇 洗い物の手間が無い
〇 あけてそのまま食べられる
× 食べた後の容器に粘りがついていて、洗い物の手間がかかる
納豆に関するアンケートでは、納豆のねばねば自体が気にならない人でも、食べた後の跡片付けの時にはストレスを感じていることがわかります。
蒸し大豆は汁気やべたつき、においがほとんどないため、食べたあとの片づけが簡単なところが良い点です。
(データ:2023年6月マルヤナギのインターネットによる調査 n=1888)
4. 使いやすさ・アレンジ力を比較
そのまま食べるだけではなく、料理へアレンジしやすいかどうかを比較します。
蒸し大豆
蒸し大豆は、蒸しているから大豆本来のほっくりした甘さがありますが、それほど強い味ではないので料理の味を邪魔せず、色々なレシピに加えられます。
料理の味付けはそのままでOK。特別な調整をする必要がありません。
・豆ごはん、チャーハン等
・サラダのトッピング
・汁物やカレー、煮物に加える
・刻んでお肉のかさましに
・ベーコンと塩コショウで炒めておつまみに
・ヨーグルトのトッピング
・果物や野菜と一緒にスムージーに
納豆
納豆は旨味があってタレで食べるとおいしいですが、独特のにおいと粘りがあるためアレンジ料理の幅は狭め。
熱を加えると更ににおいが際立つため、好き嫌いがわかれることも。また、納豆に合わせて調味料や薬味を調整しなければならない場合もあります。
・そうめんやうどんのトッピング
・トースト
・卵焼き
・チャーハン
5. 蒸し大豆はにおいが気にならない
納豆が好きな人でも、食べたあとの口臭は気になるというアンケート結果があります。
(データ:2023年6月マルヤナギのインターネットによる調査 n=1888)
蒸し大豆はにおいがないから、出かける前やお昼ご飯など、人と会う前でも食べやすい。
また、お弁当のおかずにいれたり、袋のまま持ち運んでサラダにかけて食べることもできます。食べるシーンが広いという点では蒸し大豆にメリットがあります。