1. 1月1日 元旦
お正月にはかかせないおせち料理。「まめ」は元来、丈夫・健康を意味する言葉。おせち料理にいれる黒豆には「今年もまめに暮らせますように」という意味が込められています。
日本の食生活には欠かすことのできない「豆」。豆は、日本の古くから伝わる行事でもよく使われてきました。
どんな行事と関係があるのか、年間を通して見ていきましょう。
お正月にはかかせないおせち料理。「まめ」は元来、丈夫・健康を意味する言葉。おせち料理にいれる黒豆には「今年もまめに暮らせますように」という意味が込められています。
若水の熱湯に煎った豆と昆布、小梅、茶葉を入れたもので、年を祝って元旦にいただく縁起のよいお茶です。
「 お年取り 」というのは、年を越すことを言います。この日に納豆を食べることで、万病の根が抜けていくと言われており、今年一年、病気せず健康に過ごせるように願う行事です。
新しい年を迎える前日に追儺(ついな)と呼ばれる、邪気払いの儀式がありました。これが平安時代に庶民にも広く知られるようになり、「せち分かれ」と呼ばれる立春、立夏、立秋、立冬の季節の始まりの前日を「節分」と呼びました。
今では旧暦の一年の始まりである「立春」のみ行われる形となり、立春前日の2月3日が「節分の日」とされています。
豆をまくのは昔、穀物や果実には霊力があり、邪気を払うことができると考えられていたからです。
また、「まめ」が「魔目=豆・まめ(鬼の目)」「魔滅=豆・まめ(鬼を滅する)」という語呂合わせから、豆を鬼の目に投げつける、鬼を追い払うといった意味があると考えられていたためです。
この期間は大豆やあずき入りのおかゆを食べる習慣があります。
陰暦8月15日のお月様のことを「中秋の名月」と呼んでいます。月見団子・芋・豆・栗などを供え物にし、ススキや秋の草花を飾る行事です。
旧暦の9月13日のお月様のことを「豆名月(まめめいげつ)、あるいは「栗名月(くりめいげつ)」と呼んでいます。その月見の行事には枝豆を供え、おいしい作物を提供してくれる自然への感謝の意を込めて行われた行事です。
二十四節気の第二十二にあたり、北半球では1年のうちで最も昼の時間が短い日である冬至。
昔からあずきの赤色には邪気をはらう力があるといわれており、あずきの入ったお粥を食べることで邪気を払い、翌日から良い運を呼び込むという意味で冬至の日に小豆粥が食べられています。