広報ブログ 採用情報 お客様相談室 マルヤナギオンラインショップ
  • 商品情報
  • 企業活動
  • マルヤナギのものづくり
  • レシピ
  • 会社概要

国産もち麦の栽培

2013年「蒸し大豆」に続く商品として、マルヤナギの蒸し技術を活用した付加価値の高い商品開発テーマにあがったのが「もち麦」です。
当時、もち麦に含まれる水溶性食物繊維β-グルカンのはたらきがもてはやされ、ちまたはちょっとしたもち麦ブーム。ところが市場に流通しているもち麦は大半が海外産で、それに比べてわずかしか流通していない国産原料の調達はむずかしく、不安定な状況でした。健康食材であるもち麦を、もっとおいしく、もっと気軽に毎日食べてもらうためには、安全・安心でおいしい国産もち麦原料が必要だ・・・マルヤナギの国産もち麦原料開発は、そんな想いからはじまりました。

まずは品種選びです。数多くの品種のなかからマルヤナギが選んだのは「キラリモチ」です。大麦(※もち麦は大麦の一種です)は加熱調理後に色が悪くなりやすく、特有のにおいが苦手という理由で敬遠する人が多いのですが、キラリモチはつやつや、もちもちとして味がよい。しかも大麦特有のにおいも少ないことが「蒸しもち麦」に使う原料として最適でした。

品種が決まったら次は栽培です。マルヤナギでは自社栽培を試みようと、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)に種子の提供を依頼し、栽培方法の指導を受けました。譲り受けたわずかな種子を、大豆原料でお付き合いのあった北海道の生産者様にお願いし栽培を行っていただいたのが2017年のこと。これがマルヤナギのもち麦栽培の第一歩となったのです。

2017年夏に北海道で収穫したもち麦の種子を、今度はその年の秋に兵庫県加東市の沢部地区でまくことになります。加東市にはマルヤナギの工場があり、神戸市についで第二の拠点ともいえる地域です。初年度は天候や土の状態も悪く思うように収穫できませんでしたが、生産者さんとともに先進栽培地の視察や農業改良普及センターの栽培指導を受けるなど品質の良いもち麦を安定的に栽培するための努力も始めました。翌年2018年秋には栽培地域を広げ、さらに2019年秋からは加東市全域に栽培エリアが拡大されましたが、生産者の皆さんの栽培努力と天候に恵まれたこともあって収穫量は順調に増えています。

「国産もち麦栽培」はマルヤナギと生産者、地元農協との取り組みです。もち麦は、それまで米の裏作として栽培されていた小麦に比べて収穫時期が早いことから、稲作の準備作業と重ならず作業負担が軽減したことも生産者のみなさんにとってうれしいことだったようです。今後も生産者のみなさんがもち麦を栽培してよかったと思えるよう、まちづくりや市民の健康づくりに役立ててもらえるもち麦栽培に取り組んでいきたいと考えています。

関連する記事

pagetop