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加東市を日本一のもち麦の街に

山﨑 希(やまざき のぞみ)
入社年:新卒2006年度、中途2018年

経歴

・品質管理(2006年)
・商品企画マーケティング推進部(2009年)
・退職(2011年)
・中途入社(2018年)
・こだわり事業部(2018年)
・商品企画マーケティング推進部(現在)

他社からまたマルヤナギに戻ってきたいと思ったきっかけはありますか?

私は、もっと様々な世界が見たいと考えマルヤナギを一度退職し、他の食品会社に就職しました。そこで複数の職種を経験し、多くの取引先と関わる中で見えてきたのは、マルヤナギが私にとって「仕事を楽しめる」会社だということでした。新人から経営者までの距離がとても近く、また社歴や役職に関係なく発言でき、挑戦できるように周りが背中を押してくれる社風。会社の目指す方向とずれていなければ、新しい仕事を自分で作っていくことができるマルヤナギの魅力は、一度外の世界を経験したから見えたものだと感じています。

加東市との取り組みが始まった経緯を教えてください。

加東市でもち麦の栽培が始まったのは2017年です。食物繊維が多く健康価値の高いもち麦を使用した「蒸しもち麦」をマルヤナギは既に商品化していましたが、その頃国内流通しているもち麦はほとんどが海外産でした。なんとか国産化できないか模索する中で、元々マルヤナギの主要工場があった加東市にあるJAみのりに協力いただく形でもち麦栽培がスタート。そのもち麦を通じて、2019年に加東市と地域活性化、市民の健康増進、農業振興等における連携協定を締結し、取組が本格化しました。

加東市推進担当のお仕事についてどう感じていますか?

私が加東市推進担当となったのは2019年。連携協定締結の2か月ほど前でした。当時企画開発担当として仕事をしていた私に「加東市でもち麦を通じたまちづくりをしていこうと考えている。その窓口として仕事をしてみないか。」と突然話があったのです。人口4万人の加東市を元気にする仕事は、まさにSDGsの取り組みであり、マルヤナギという会社の考え方、ブランドを表すモデルケースになりうる取り組みです。そのためにやりたいことは無限にあります。そして、社内の誰もしたことがないその仕事を、自分で組み立て挑戦させてもらえることは、責任重大ですが本当に楽しいと感じています。

現在は加東市とどのような取り組みをされていますか?

加東市の地域活性化、市民の健康増進、農業振興という基本の考え方のもと、地元の兵庫県立社高等学校の生徒さんとの商品の共同開発、もち麦を使ったイベントの企画、地元のケーブルテレビでのもち麦番組の制作や、広報誌の特集記事の作成、市内学校給食でのもち麦メニューの推進など、加東市、JAみのり、兵庫県のメンバーとも相談しながら、企画から運営までを行っています。また、加東市民への健康セミナーや、加東市の職員を対象とした「もち麦の喫食が腸内環境や食生活に与える影響についての調査」を国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の協力のもと実施し、加東市民がより健康に生活できるよう発信を行っています。そして、実際の生産者の方とも話をして課題や取り組みを共有したり、地元の小学生にもち麦畑での作業を体験してもらう取り組みも進めています。
そのような中で、社高校の取り組みは、内閣府主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト」で2年連続全国大会出場を果たし、2020年末には、内閣府にてPR動画を作成いただけるまでになりました。

地方創生アイデアコンテストYouTubeはこちら

今後どのような仕事に挑戦したいですか?

加東市を「もち麦」で元気にする取り組みは、まだまだ道半ばです。加東市内では、様々な取り組みにより、この2年で少しずつもち麦の認知度が高まり、いろいろなところで声をかけてもらえるようになりました。また、市内だけでなく、兵庫県中で加東市産もち麦を使用したパンや麺などの商品を作る動きが広がりつつあります。10年後、20年後に、兵庫県内さらには日本中で、加東市が「もち麦でひともまちもキラリと輝くまち」と言ってもらえるよう、たくさんの新しいことに今後も挑戦していきたいと思っています。

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